「東洋思想のなかに論理がどのような形で存在しているか、つまり、東洋思想がもつ合理性と不合理性と非合理性とがどのように関係しているか」。
インド仏教、中国仏教、中国古典に形式論理を見いだすとともに、西洋思想とは異なる、非自我的な「楕円思考」を東洋の合理思想の根幹として明らかにする。
【本書の構成】
増補新版への序文
旧版のまえがき
序 論 東洋思想と論理
第一部 悟りへの論理 インドの論理思想
1 初期仏教の合理精神
2 古因明の論理
3 新因明の論理
4 インドの弁証法
第二部 中国仏教の論理思想
1 現実の肯定
2 全体主義の真理観
3 多様性の統一
第三部 合理と非合理 古代中国思想の論理
1 不合理の完全排除
2 合理精神の結晶と矛盾の発見
3 形式論理学の完結
4 調和への弁証法
5 東洋の自然と人間
結 論
解 説 野矢茂樹(増補新版より再録)
参考文献
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