Ebook: A Study of Yueyuele shi in Tangut 西田 龍雄. 西夏語『月々樂詩』の研究

京都大學：文學部研究紀要，1986. — 116 с.近年、酉夏語・西夏文字の研究ほ、急速に進展しが。複雑な字形を具えた酉夏文字は、その組識の解明自誌が興味ある研究対象であるけれども、生活、西夏の文化などの探究は、その文字の背後に秘ゐられた西夏語という言葉の復元、それ以上に重要な研究課題として成立する。そして西夏語による記録を通した西夏人の西夏文字の組織の解明と並んで、西夏語の音形式、統語法や形態法の再構成は、現時点で、かなり進んだ段階に到達している。
中でも西夏語動詞がもっ二系列の接頭辞の機能や人称代名詞を接続した語幹形式の変化をはじめ、動語句構造の研究は、とれまで想像できなかったこの死語の特徴を明確にした。
その研究はいまも進行中ではあるが、比較言語学的な観点かち見ても、西夏語は、すばちしい魅力をもった言語として、チベット・ピルマ語派の中に位置づけちれたことになる。